“第二のピケンズ”西川善文は「株主の味方」になれるのか

執筆者:喜文康隆 2004年10月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

「結果がわるいと、自分が行なったことを判断する正しい目を失いがちなものである」(ニーチェ『この人を見よ』)     *「長い間、日本の企業社会にかかわってきたが、こんなにおもしろいドラマをみられるとはおもわなかった」。ある投資銀行の日本法人のトップがつぶやいた。 三菱東京フィナンシャル・グループ(FG)とUFJホールディングスの統合構想をきっかけに始まった、この二カ月のてんやわんやの事である。 三菱東京FGとUFJの統合構想に対して、UFJの信託部門との統合話を進めてきた住友信託銀行が異議を申し立て、司法を巻き込んだ法廷闘争が起こった。三井住友フィナンシャルグループ(FG)はUFJとの統合を逆提案。さらには、UFJグループの最大の懸案だったダイエー問題をめぐっては、産業再生機構活用を考える銀行・金融庁の方針に対して、高木邦夫社長らダイエー経営陣が公然と反旗を翻した。 従来ならば、暗黙の了解のもとに調整されてきたであろうあらゆる案件が、テーブルの下ではなくテーブルの上にさらされている観さえある。 しかし、今回の一連の動きを、本当の意味で「画期的」にしているのは、一連の動きをつねにリードし従来型の日本的成り行きに「NO」を突きつけた、三井住友FGの総帥にして、全国銀行協会の会長である西川善文社長だ。

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