政権にしがみつきたい公明党の「万策・奇策」

2004年10月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

いったん与党の味を覚えたら、しがみついてでもとどまりたい。政界での位置取りをめぐり、公明党内部では様々なアイデア(?)が囁かれている。「国土交通相に公明党の太田昭宏幹事長代行の名前が挙がっているらしい」 九月下旬の内閣改造・自民党役員人事の話題で持ちきりの永田町や霞が関で「太田国土交通相」説が急速に浮上していた。発信源は国土交通省と、人事調整で存在感を示したい森喜朗・前首相。七月の参院選直後には、公明党枠の坂口力厚生労働相の代わりに冬柴鉄三幹事長が入閣し、太田氏が十月三十一日の公明党大会で「幹事長」に昇格するとみられていた。だが、八月十九日に東京・南元町の公明党本部で開いた中央幹事会では「神崎武法代表と冬柴幹事長の留任」で調整に入ることを決め、「冬柴入閣」説はわずか数週間で幻となった。 その一週間前。神崎氏と支持母体である創価学会の秋谷栄之助会長らの話し合いで「現体制維持」が確認され、「冬柴入閣」案はその時点で消えていた。自民党が敗北し、民主党が躍進した参院選をつぶさに分析した結果、公明党・創価学会がトップ会談で「次期衆院選で民主党政権の可能性はある」との結論に達したのだ。冬柴幹事長留任の背景には、民主党政権の誕生に備えた「太田温存論」という別の思惑があった。

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