ビン・ラディンから離れ「北」に近づくザルカウィ

2004年11月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

 アル・カエダと緊密な関係があるとされるイスラム過激派のリーダー、アブムサブ・ザルカウィについて、さまざまな情報が飛び交っている。 パリの治安当局筋によれば、ザルカウィ傘下の武装組織「タウヒドとジハードの集団」の活動が活発化。九月初めにフランス国内で逮捕されたヨルダン出身のイスラム教徒の供述から、ザルカウィが「タウヒドとジハードの集団」に対し、欧州各国の研究所などに勤務する女性の細菌学者や生物兵器研究者らを拉致してイラクやアフガニスタンに連れて行くよう命じたことがわかったという。 ザルカウィは欧米系の女性科学者の身柄と引き換えに、イラク国内の刑務所に勾留されている旧フセイン政権時代の二人の有名な女性科学者の釈放を求めることを画策しているとの見方が有力。その二人とは、イラク戦争開戦後に逮捕された「ドクター・ジャーム(細菌博士)」と呼ばれたリハブ・タハと「ケミカル・サリー(化学屋サリー)」として知られたフダ・アマシュとみられる。 また、バグダッドの消息筋の情報では、ザルカウィが中東や欧州にある北朝鮮大使館や代表部に接触を求めていたことも判明した。ザルカウィの組織と北朝鮮エージェントがウィーンで秘密会合を持ったことを示す証拠も見つかったという。

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