ミャンマー軍政 議長と首相に亀裂

2004年11月号
カテゴリ: 国際

 ミャンマー軍事政権の最高実力者タン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長と序列第三位のキン・ニュン首相の間に、深刻な確執の噂が流れている。ヤンゴンの消息筋によると、九月十八日の正副外相の突然の交替が対立の発端とされ、首相はタン・シュエ議長に辞表を提出したが受理されなかったという。 同議長は、ミャンマーのアジア欧州会議(ASEM)加盟の条件として、「十月のハノイでの第五回首脳会議へのキン・ニュン首相出席辞退」という欧州連合(EU)の要求を呑んだことを「弱腰」と指弾。ウィン・アウン外相とキン・マウン・ウィン副外相を更迭し、ニャン・ウィン国防省訓練総局次長(少将)とマウン・ミン陸軍第七十七歩兵師団長(大佐)の外交経験皆無の制服組二人を正副外相に据えた。 キン・ニュン首相は、国防省内で同じ情報畑にいたウィン・アウン氏を高く評価。同氏は一九八五年に外交官に転じた後、東南アジア諸国連合(ASEAN)域内でも温和な印象が定着し、外交術にも長けていた。首相は同氏の留任を強く希望したが、議長は聞き入れなかったとされる。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順