【インタビュー】ジェームズ・アワー(米バンダービルト大学教授 日米研究協力センター所長) ふたつの脅威に直面する日本には日米同盟が“死活的に”重要だ

執筆者:草生亜紀子 2004年11月号
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 北米 日本

世界的規模で米軍再編が進められるなか、アメリカは日本にどのような役割を担わせようとしているのか。そして、憲法改正を促すかのような米政府高官の発言の真意とは何か。 海軍少尉として長崎・佐世保に赴任して以来、四十余年。ジェームズ・アワー教授は海軍兵士、あるいは米国防総省日本部長として日米同盟を現場で支えてきた。バンダービルト大学教授に転じてからも、アメリカ屈指の知日派安全保障問題専門家として、日米両政府をつなぐ重要な橋渡し役を務めてきた。 戦後、日本が再軍備して間もない頃から日米同盟を見守り続けてきた教授の目に、この十年間に大きく変わった日本の安全保障観と自衛隊が担わされる役割はどう映るのか。そして、日本の憲法改正論議や集団的自衛権をめぐる論争をどう捉えるのか。来日の折に話を聞いた。日米同盟は「保険」のようなもの――冷戦が終わって、アメリカの関心が対テロ戦争に移るなか、日米同盟の意義は変わったのでしょうか。アワー アジアでは、冷戦終結の影響は、ヨーロッパほどには現れていません。現に、日本は今現在も二つの脅威に晒されています。ひとつは北朝鮮。行動原理がはっきりしていて抑止が可能だった冷戦時代のソ連と違って、北朝鮮の本質は誰にもわかりません。こういう国を「抑止」するのは極めて困難です。

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