解放軍少将羅援の微博がなかなか面白い

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2013年3月11日
エリア: 中国・台湾

 

中国の人民解放軍の少将で、強硬派の代表格として日本のメディアでもしばしば発言が引用される中国軍事科学学会の副秘書長、羅援が、中国版ツイッター「微博(weibo)」に2月末にアカウントを開いた。かなり頻繁につぶやき、内容も面白いので、あっという間に30万人のフォロワーを集めている。

羅援がどこまで中国の党・軍の主流の意見を代表して発言しているのかについては、常にいろいろな見方がある。個人的には羅援は本流ではないが、解放軍の中で一つの考え方を外部に伝える拡声機のような役割を付与されているのだと思う。今回も解放軍の幹部としては恐らく前例がない微博開設が、正式に組織の許可を経たものだと本人も語っている。

 羅援の最初のつぶやきは、いささか肩に力が入っていた。

許可を得て、微博を開くことになりました。ここは非常に重要な世論陣地です。声をあげなければ他人に声をあげられ、時には誹謗攻撃や汚い罵りもある。我々はもう沈黙しない。沈黙の中で死ぬのではなく、沈黙の中で爆発するのだ。親愛なる祖国、党、軍隊、人民のために戦わなくてはならない!

 その後も連日、尖閣諸島問題や中国軍艦レーダー照射事件を含め、活発につぶやきや、あるいは「長微博」と呼ばれる微博に添付のテキストをつける形式でつぶやきを発表しており、確かに格好の発信の「陣地」を作れたように見える。

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執筆者プロフィール
野嶋剛
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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