「核」「食糧」で北朝鮮がブラジルに接近

2004年12月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中南米 朝鮮半島

 北朝鮮とブラジルが外交・経済協力面での関係を急速に強めようとしている兆しがある。中南米の外交筋によると、北朝鮮とブラジルはこのほど、来年早々にブラジリアに北朝鮮の大使館を設置し、その後、平壌にブラジルの大使館・領事館を置く計画について正式に合意した。 ニューヨークの北朝鮮国連代表部筋はこの情報について「両国間のポジティブな動き」と述べ、事実であることを確認した。前述の外交筋は「より積極的なのは北朝鮮の方で、最大の狙いはブラジルとの間で核開発技術の協力を進めることだろう」と指摘する。 ブラジルのリオデジャネイロ州レセンデにはウラン濃縮施設があり、年六個程度の核兵器を製造する能力があるとされている。国際原子力機関(IAEA)筋によれば、両国間の合意成立に先立ち、この施設を北朝鮮の技術者が訪問したとの情報があるという。 また、食糧難に苦しむ北朝鮮はブラジルから大量の農産物を安価に購入したい意向で、サンパウロの消息筋は来年の北朝鮮大使館設置後、平壌から経済使節団がブラジル入りするとの話が取りざたされていると述べている。

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