北朝鮮「威嚇攻勢」の真意(上)冷える中朝関係

執筆者:平井久志 2013年3月23日
エリア: 北米 アジア

「米国がいまや、わが方の戦略ロケットと核兵器の射程圏」「朝鮮戦争の休戦協定を白紙化」「われわれも休戦協定の拘束を受けず任意の時期に任意の対象に対して制限なく思いのままに正義の打撃を加え民族の宿願である祖国統一の大業を実現するであろう」「精密な核攻撃でソウルのみならずワシントンまで火の海に」「一発の銃声で世界的な核戦争も」「侵略者の本拠地に対し、核による先制攻撃の権利を行使することになる」「第2の朝鮮戦争を避けることが難しくなった」「敵がわれわれに少しでも手出しすれば、その機会を逃さず、全戦線に祖国統一の大進軍開始を命ずる」「南北不可侵に関する過去のすべての合意の全面破棄」‥‥。

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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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