『実装技術ロードマップ』が開く日本メーカー復活への道 実装からJISSOへ 4

執筆者:船木春仁 2004年12月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

「漢江の奇跡」という言葉を覚えているだろうか。一九七〇年代から八〇年代にかけての韓国経済の驚異的な成長を、首都ソウルを流れる川の名に託した言葉だ。今や現地でも昔話に等しいのに、いまだに成長を続けているのがサムスン電子を頂点とする半導体産業だ。八〇年代後半からメモリーで力を付け、九〇年代には日本から主役の座を奪い取った。 日本の半導体業界は今、SLSI(超大規模集積回路)で巻き返しを図ろうと懸命だ。その中で、周辺業界も含めた努力に指針を与えている一冊の本がある。『日本実装技術ロードマップ』。九九年に実装分野の総合的な技術予測として世界で初めて刊行された。書店に並ぶ類の本ではない。以後、改訂版が出され、そこに示されている将来技術を前倒しで実現する先手必勝策を取ることで、電気・電子メーカーは、着実に復活の糸口をつかんできた。オール・ジャパンで将来を共有『日本実装技術ロードマップ』は、電子情報技術産業協会(JEITA)の「実装技術ロードマップ専門委員会」がとりまとめている。委員会は「実装からJISSOへ」という国際標準をめざすスローガンを掲げ、実装を「プリント基板への部品のハンダ付け技術という意味を超えて、半導体の配線技術から電子機器の組立に至るまでの固有技術やソフトなどのすべてを統合的に最適化するシステム設計統合技術」と定義する。それを実現するための指針がロードマップである。

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