「大物政治家」登用の前例を破るオバマ大統領の駐日大使人事

足立正彦
執筆者:足立正彦 2013年4月8日
カテゴリ: 外交・安全保障
エリア: 北米

 ワシントンポスト紙をはじめとする米主要メディアは4月1日、オバマ政権がジョン・ルース駐日米国大使の後任に、故ジョン・F.ケネディ大統領の長女のキャロライン・ケネディ氏を指名する方針で固まりつつあると一斉に報じた。ジェイ・カーニー大統領報道官もケネディ氏の関係者も同報道についてはコメントを控えている。だが、ケネディ氏自身は今月3日に滞在先のミズーリ州で駐日大使指名が実現するかわからないが、非常に名誉であると発言した。早ければ今後数週間以内にも正式に指名が行なわれる可能性がある。実際にケネディ氏が次期駐日大使に指名、承認されて着任した場合、画期的な大使人事となることは必至である。

 英語で"big political wheel”という表現がある。日本語では「大物政治家」といったニュアンスをもった表現である。ジミー・カーター大統領は、上院院内総務としては史上最長の16年間在職した元民主党上院院内総務のマイク・マンスフィールド氏を1977年に駐日米国大使に任命している。1980年大統領選挙で現職カーター大統領を破ったロナルド・レーガン大統領もマンスフィールド大使に留任を要請し、マンスフィールド氏は1988年12月に大使を離任するまで実に11年半もの長期間駐日大使として在職した。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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