インテリジェンス・ナウ
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米中情報機関が北朝鮮めぐり情報交換へ――金正恩第1書記の性格分析も

春名幹男
執筆者:春名幹男 2013年4月16日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
 4月13日、北京の人民大会堂で行なわれた会談前に握手するケリー米国務長官(左)と中国の習近平国家主席 (C)AFP=時事
4月13日、北京の人民大会堂で行なわれた会談前に握手するケリー米国務長官(左)と中国の習近平国家主席 (C)AFP=時事

 北朝鮮のミサイル発射騒動のさなか、ジョン・ケリー米国務長官は日中韓を歴訪した。その最大の成果は、北朝鮮情勢をめぐって米中の情報機関が交流することが決まったことだ。

 ケリー長官は、今月中に「米情報コミュニティのメンバー」が中国を訪問する、と述べただけで詳細を明らかにしなかった。

 だが、その発言だけで、多くの重要な課題が想定できる。訪中する情報コミュニティのメンバーには、米中央情報局(CIA)や国防情報局(DIA)、国務省の情報調査局(INR)のほか、国家情報長官の事務局などから北朝鮮専門家や大量破壊兵器(WMD)専門家、さらに核兵器やミサイル技術の専門家が含まれるだろう。中国側からは、外務省、人民解放軍、国家安全局の専門家が協議に参加することになろう。

 

金正恩は「衝動的で抑制できない」

 北朝鮮をめぐる米中両国情報機関の課題は、4月11日に米下院情報特別委員会と軍事委員会の公聴会での米情報機関トップ、軍幹部の証言から、浮き彫りにされた。

 第1の関心事は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が好戦的かつ挑発的な言動を繰り返しているが、果たして「落としどころ」をわきまえて攻勢に出ているのかどうか、という個人的資質の問題だ。

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執筆者プロフィール
春名幹男
春名幹男 1946年京都市生れ。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒業。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授を経て、現在、早稲田大学客員教授。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『スパイはなんでも知っている』(新潮社)などがある。
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