北朝鮮は弾道ミサイルとみられる物体を列車で日本海側に移送した。米国をはじめ国際社会は中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500-4000キロ)や「ノドン」(同1300キロ)、「スカッド」(同500キロ)など複数のミサイルを発射する可能性があるとして4月10日前後から警戒態勢に入ったが、故金日成(キム・イルソン)主席の101回目の誕生日である4月15日になってもミサイルの発射はなかった。
3月5日に金英哲(キム・ヨンチョル)偵察総局長が朝鮮人民軍最高司令部報道官の声明を発表し、朝鮮戦争の休戦協定を白紙化すると宣言して以来、北朝鮮は「1発の銃声で世界的な核戦争が起きても不思議ではない」と世界を威嚇し、空襲警報を発令したり、「1号戦闘勤務態勢」を命じたり、様々な恫喝と揺さぶりを続けたが、本稿執筆時点では「ミサイル」発射はない。
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