エネルギー欲しさのあまり「核」「ロケット」開発でイランに中国が協力

2005年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾 中東

 中国とイランが秘かに接近している。 米国防総省はイランが同国最大の弾道ミサイル「シャハブ3」の改良型を利用して、一―二基の衛星を打ち上げる準備を始めたとの情報をつかんだ。打ち上げは早ければ二〇〇五年一月になるとみられる。 同省のイラン専門家らが強く懸念するのは、この計画を隠れ蓑に、先進的弾道ミサイルや核弾頭関連技術の開発が行なわれる可能性が高いこと。同省筋は「打ち上げに成功すれば、中東の政治、外交面でイランの力が飛躍的に高まる」と述べている。 この衛星打ち上げ計画を中国が極秘裏に支援しようとしているとの情報も、米政府を苛立たせているようだ。北京の消息筋によれば、イランのザンギャネ石油相が十月に中国を訪問し、総額二百億ドルの液化天然ガスの対中売却協定を取り結んだ際、中国がイランに対する新たな軍事支援を約束、その中に衛星技術の供与が含まれている可能性がある。 中国はまた、インドおよびロシアと協調のうえ、イランの核開発支援にも乗り出そうとしているという。 胡錦濤総書記や温家宝首相は九月以降、インドのマンモハン・シン首相と核開発を含むイラン問題を議論したとされる。中国の目的は、イランに対するアメリカの強硬姿勢に対抗することにある。中国は公式にはイランの核問題について曖昧な姿勢を保っているが、アメリカの一国主義的手法には強く反発。イランと中国はこの三カ月の間にニューヨーク、ロンドン、ウィーンで何度も秘密協議を重ねているという。

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