中国「核運搬能力」向上で米「台湾防衛」が困難に

2005年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾 北米

 中国軍の新型ミサイル搭載潜水艦がすでに進水したことが判明し、米国では米軍による台湾防衛が困難になるとの見方が出ている。 米国防総省筋によれば、この新型潜水艦は主にロシアの原潜技術を基にし、最新鋭の海中発射型高性能弾道ミサイルを初めて搭載。実戦配備は早ければ二〇〇五年春になるとみられる。 国防総省はこれまで、中国軍が新型ミサイル潜水艦を配備するのは二〇一〇年以降と予想していたが、実際にはこうした予測を上回るスピードで開発が進んでいることになる。 米国の軍事専門家の一人は「事実なら、真の意味で中国が大陸間戦略核運搬システムを確保したことになる」とし、「中国の戦略兵器計画における歴史的前進」とみている。 ワシントンでは「中国軍による核の第二撃能力確保に道を開くもの」(有力シンクタンクの国際評価戦略センター)として、中国の「核の報復」の危険性増大を指摘する声が上がっており、中国軍が台湾を攻撃した場合、米国が台湾支援の軍事行動に出ることが難しくなるのではと読む向きが多い。 また米情報機関筋によれば、中国軍は近い将来、この新型潜水艦にJL2(巨浪2)型核ミサイルを搭載する計画。射程は約一万二千キロで、米国全土を攻撃できるとされている。

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