米IBMが中国の最大手、聯想グループにPC事業を売却するなど、パソコン業界の大型再編が始まった。 ソニーには、「VAIO」ブランドで知られるPC部門を売却するとの観測が流れている。個人向け主体のVAIOは売れ行き不振が目立っており、二〇〇四年度上半期の国内シェアは五位に転落した。 薄型テレビとハードディスクレコーダーの普及で、家庭向けパソコンの需要は頭打ち。ゲーム機も押さえているソニーとしては、赤字体質のパソコン事業に拘泥する必要は薄い。十二月初め、PC事業てこ入れの新部門を立ち上げたものの、「ハード離れを志向する経営陣の空気は急速にパソコンからの撤退に傾いている」(ソニー関係者)。
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