北朝鮮「危機」の深層(下)「出口」への模索

平井久志
執筆者:平井久志 2013年4月20日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 朝鮮半島

 北朝鮮はかつて、1968年のプエブロ号拿捕事件、76年の板門店ポプラ事件、83年の米韓合同軍事演習チームスピリット実施時、核拡散防止条約(NPT)脱退へとつながった93年のチームスピリット実施時などに「準戦時態勢」を宣言した。いずれも北朝鮮が米国から攻撃を受ける可能性を感じた時だ。特にプエブロ号事件と板門店ポプラ事件は北朝鮮が米軍と直接対峙する事態となり、米軍は朝鮮半島周辺に大規模な軍事力を配置し北朝鮮を圧迫した。ポプラ事件の時は、北朝鮮は約1年半もの間、準戦時態勢を維持した。

 北朝鮮は今回、今にも戦争が起きるような状況を作り出しているが、「準戦時態勢」の発表はない。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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