財閥からベンチャーまで新規参入で活況呈するインド「栄養ドリンク市場」

執筆者:緒方麻也 2013年4月22日
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

 インドの栄養ドリンク市場が急速に活況を呈している。昨年秋、インド政府が清涼飲料のカフェイン含有量規制を緩和したことで参入障壁がぐっと下がり、各社が味や低価格を打ち出した新製品を続々と投入。これが猛勉強する学生や仕事の能率を上げたいサラリーマンなどに大いに受け、売り上げも順調に拡大している。異業種やベンチャー起業家による市場参入も相次いでいる。いずれも、インド市場に一足早く浸透している「レッドブル」や「ゲータレード」などの追撃を目指している。

 2012年10月、インド食品安全基準局(FSSAI)は、09年に175ppmから145ppmへと引き下げられたノンアルコール飲料のカフェイン含有量上限を、一気に約2倍の320ppmに引き上げることを決定。これが、新規参入の大きな追い風となった。欧州などではカフェイン入り飲料の販売規制があることから、NGOや栄養学の専門家などからは「カフェインの過剰摂取は逆効果」として規制緩和に疑問の声も出ているが、各メーカーの勢いはまったく鈍らない。

 

 市場は年30-40%で成長

 機能性飲料やビタミン入り清涼飲料までが入り乱れているうえ、しっかりとした市場調査データが不足しているため諸説あるが、インドにおける「栄養ドリンク市場」は現在25億―50億ルピー(1ルピー=約1.7円)規模で、これが年30-40%のペースで成長している、というのが各種報道やコンサルタントの見解を総合したところだ。

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