ロシアが「弱み」を握る二人のウクライナ女性

2005年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ ロシア

 ウクライナの野党勢力が旧ソ連型支配のクチマ体制を追い詰めた「オレンジ革命」。その中枢にいる二人の女性に、ロシアが“圧力”を強めている。 そのひとりは、一躍民主化の星となったユシチェンコ元首相(五〇)の妻、カタリナ夫人(四三)。ウクライナ移民の娘として米国で生まれ、名門のジョージタウン大学、シカゴ大学大学院で苦学した後、米政府職員に。レーガン政権時代、ホワイトハウスや国務省の東欧、人権部門に勤務し、「機密活動にも関わった」(キエフの消息筋)といわれる。 ソ連解体後、米投資家ジョージ・ソロス氏のソロス財団などが設立した米・ウクライナ基金を主宰。ウクライナの民主化や市場経済促進を図った。この基金設立には米中央情報局(CIA)が関与している。 九四年ごろ中央銀行総裁として訪米したユシチェンコ氏と知り合い、同氏が一目ぼれ。前妻と離婚し、九八年に結婚した。 旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン大統領は夫人の経歴にCIAの影を見てとり、そのためユシチェンコ氏の当選阻止を狙ってきたという。 もうひとりの女性ターゲットは、抜群のカリスマ性で群集を引っ張るユーリア・チモシェンコ最高会議(国会)議員(四四)。新政権で首相就任が確実視されており、大統領への野望も噂される。一方で、ウクライナの天然ガス輸出量の三分の一を扱う「ウクライナ統一エネルギー機構」を牛耳る実業家としても知られ、野党の資金源でもある。

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