ロシアが「弱み」を握る二人のウクライナ女性

執筆者: 2005年1月号
エリア: ヨーロッパ

 ウクライナの野党勢力が旧ソ連型支配のクチマ体制を追い詰めた「オレンジ革命」。その中枢にいる二人の女性に、ロシアが“圧力”を強めている。 そのひとりは、一躍民主化の星となったユシチェンコ元首相(五〇)の妻、カタリナ夫人(四三)。ウクライナ移民の娘として米国で生まれ、名門のジョージタウン大学、シカゴ大学大学院で苦学した後、米政府職員に。レーガン政権時代、ホワイトハウスや国務省の東欧、人権部門に勤務し、「機密活動にも関わった」(キエフの消息筋)といわれる。 ソ連解体後、米投資家ジョージ・ソロス氏のソロス財団などが設立した米・ウクライナ基金を主宰。ウクライナの民主化や市場経済促進を図った。この基金設立には米中央情報局(CIA)が関与している。

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