エネルギー資源で手を結ぶインドとロシア

2005年1月号

 インドとロシアがエネルギー開発で急接近を見せている。インドはこのほど、サハリン大陸棚の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン3」に十五億ドルの投資を決定。他にもロシアとカザフスタンがカスピ海で進めているクルマンガジ油田開発に参加する計画だ。 十月に訪露したインドのアイヤル石油・天然ガス相は、「今後、ロシアがインドのエネルギーを保障してくれるよう期待する」と発言。一月十五日には、両国間で初のエネルギー会合がニューデリーで開かれる。先行する「サハリン1」では、インドの石油天然ガス公社ONGビデシュがコンソーシアムの主要出資者となるなど、両国の協力関係の足場固めも進んできた。 ただ、「サハリン3」は事実上、未着手のプロジェクト。これまで「(中核的事業主体の)米テキサコが日本にも売り込んだが、“買い手”がつかなかった」(エネルギー業界関係者)。 カネがかかる開発にインドマネーを使えるなら、それに越したことはない。またインドの出資によって、資源開発の現場で突出してきたアメリカの影響力を相対的に弱めることもできる。両国の蜜月の背景にあるロシアの思惑にも要注目だ。

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