アベノミクス成長戦略を脅かす「規制改革会議」の無力

磯山友幸
執筆者:磯山友幸 2013年4月25日
エリア: 日本
 岡素之・規制改革会議議長のスタンスが最大の問題 (C)時事
岡素之・規制改革会議議長のスタンスが最大の問題 (C)時事

「規制改革は安倍内閣の1丁目1番地であります。成長戦略の1丁目1番地でもあります」

 今年1月24日、安倍晋三首相は官邸内で開いた「規制改革会議」の初会合でこう挨拶した。それから3カ月。アベノミクスの3本目の矢である「成長戦略」の取りまとめ段階に入った4月末になると、首相周辺の“改革派”からは同会議に対する失望の声が聞かれ 始めた。

 安倍首相は初会合でこうも言っていた。

「前政権における規制改革は、どちらかと言えば、規制改革のための規制改革になっていた。安倍政権においては、目的ははっきりしている。経済活性化のための規制改革であります。規制改革により経済の成長、そして雇用を作っていくこと が目的であります。その目的を明確化させていきたい 」

 つまり、規制にどれだけ切り込めるかに、成長戦略の成否がかかっているとしたのである。

 

期待外れだった「武器」

 実は、規制改革会議には強力な「武器」があった。「国際先端テスト」である。これは安倍氏が政権を取る前、昨年末の総選挙で掲げた「政権公約」に盛り込まれていたものだった。

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執筆者プロフィール
磯山友幸
磯山友幸 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト。著書に『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)などがある。
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