「電池」が変える産業パラダイム 1 三洋電機が磨きあげた「淡路のダイヤモンド」

執筆者:船木春仁 2005年1月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 携帯電話やノートパソコンの小型化・高性能化を見るにつけ、ユビキタス社会の到来が間近であることを実感する。腕時計ほどの携帯端末が、一人ひとりと世界をリアルタイムで結ぶ時代がやってくる。 それを実現するCPU(中央処理装置)や薄型ディスプレイについてのニュースが派手に喧伝される陰で、それら電子部品のエネルギー源である電池については関心が薄い。CPUが脳、ディスプレイが顔なら、電池は心臓に当たる。ユビキタス社会の命運を握るキーデバイスであり、環境に優しいハイブリッド車に搭載されるなど、既存の産業構造さえも変える力を示し始めている。 その電池で先端技術を競い合っているのが日本の電池メーカーだ。技術レベルは他国の追随を許さない。しかし、この分野でも韓国や中国などの新興メーカーの追い上げが激しくなってきた。 関西国際空港から高速艇に揺られること五〇分。淡路島の洲本に到着する。そこから車でさらに一五分ほど走ると三洋電機モバイルエナジーカンパニーの洲本工場がある。ここは同社の電池事業の拠点であり、世界の電池技術のホットポイントでもある。携帯電話やノートパソコンに使われるリチウムイオン電池をはじめとする数々の電池が、洲本工場から送り出される。

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