マレーシアの総選挙が目前に迫っている。1957年の独立以来の絶対安定勢力だった与党連合・国民戦線が大幅な議席減を喫し、「政治大津波」と呼ばれた前回2008年の総選挙から5年が過ぎた。今週、マレーシアに飛んで各方面の選挙関係者から話を聞くと、だれもが「マレーシアの憲政史上、最大の激戦だ」と口にした。つまり、2008年以上の接戦ということである。
2008年は与党連合・国民戦線の議席数が40年ぶりに3分の2を割り込んだが、今回は過半数を失うかどうか、つまり、政権交代が起きるか否かの一点に見どころは絞られたといえる。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン