青島で進む日中韓の「三国連携」

執筆者:阿部宏忠 2005年1月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス

 日本は「韓流」ブームに沸いた一年だったが、中国では数年前からすでに「韓流」という言葉が使われ、日本ほどではないものの静かなブームが続いている。韓国テレビドラマの放送はもちろん、中国の主要都市には韓国の衣料や雑貨を扱う「韓国商品城」と銘打った店舗が必ずあり、賑わいをみせている。 中国に「韓流」が早くから到達した理由はいくつか挙げられるが、韓国企業の目覚しい対中進出もそのひとつだ。特に、山東省青島市は、航空便でソウルまで九十分足らずという地理的利便性もあり、韓国企業の進出が中国で最も多い都市として知られている。青島市の韓国企業(登記ベース)は〇四年十月末で三千七百八十四社と、日系企業(千百八十八社)を大きく上回る。同市に滞在する韓国人は五万人以上とされ、市内の至るところで韓国語を耳にする。 在青島韓国系企業の主な特徴を挙げれば、(1)中小企業が大部分を占めること、(2)山東省の沿海地域でも、特に廉価かつ豊富な労働力を活用した労働集約型経営が中心、(3)山東省が伝統的に強い繊維、食品、靴など軽工業品を生産し、対韓国、日本などに輸出している――ことが挙げられる。またこの特徴は、青島市に進出している日系企業についても同様だ。

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