古賀誠元幹事長 剥がされたくない「実力者の薄皮」

2005年1月号
カテゴリ: 政治 金融
エリア: 日本

「本当は俺、彼らとは一緒にされたくないんだよなぁ」 自民党の古賀誠元幹事長(六四)は、加藤紘一元幹事長(六五)、亀井静香元政調会長(六八)とともにイラクからの自衛隊撤退を訴えながらも、「3K」として一緒くたにされることに複雑な胸中を漏らす。「小泉さんは独裁的、ファッショ的政治をしている。議院内閣制の根幹を崩してはならない」と声を荒げたかと思えば「小泉政権は恐らくあと二年続く。政権はそう簡単に倒れるものではない」とトーンダウン――小泉純一郎首相に対して“シンパ”でも“アンチ”でもない曖昧な政治姿勢に終始してきた古賀氏には、「反小泉」のレッテルを貼られることへの逡巡がある。「寝業師」のイメージを実体以上に膨らませつつ時の権力に従順な姿勢をみせることでポストを得てきた古賀氏にとって、対決姿勢を明確にすることは「賭け」なのだ。 だが、改造のたびに三役や閣僚候補の下馬評に上りながら首相から袖にされている古賀氏が、これ以上どっちつかずの立場を続ければ、「結局はポスト狙いか」と見られて「実力者」の薄皮が剥がれてしまう。そのため「3K」から外れる決断もできず、「踊り場」で存在感の維持に汲々としているのが実情だ。

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