「北朝鮮との対話」は進むか(上)突然の飯島参与訪朝

平井久志
執筆者:平井久志 2013年5月16日
カテゴリ: 国際 金融
エリア: 北米 朝鮮半島
 5月7日、ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談した韓国の朴大統領 (C)AFP=時事
5月7日、ホワイトハウスでオバマ米大統領と会談した韓国の朴大統領 (C)AFP=時事

 米国のオバマ大統領と韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は5月7日(日本時間8日未明)、ホワイトハウスで首脳会談を行ない、北朝鮮の挑発に対価を与えず、核保有を容認しないことを確認した。その一方で、北朝鮮が非核化への意思を行動で示せば、対話プロセスを再開する方針も確認した。オバマ大統領はあらゆる能力を動員して同盟国を守るとし、米韓同盟を確認した。

 オバマ大統領と朴槿恵大統領は対北朝鮮政策で一致した対応を確認し、両首脳は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が「もう1つの道」へ歩み出すべきだと迫った。

 一方、オバマ大統領は、北朝鮮に原則的な対応を取りながらも、対話や人道支援などを通じて南北間の信頼を築いていくという朴槿恵大統領の「韓半島信頼プロセス」に対して「朴大統領のアプローチは大変共感できる。米韓両国がともにやれることだ。何年間、私がやってきたことと似ている」と語り、韓半島信頼プロセスへの支持を表明した。

 朴大統領は、オバマ大統領の提唱している「核なき世界」に対して「朝鮮半島から実践されるべきだ」と指摘し、オバマ大統領への共感を示した。

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執筆者プロフィール
平井久志
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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