どちらも「米国頼み」を強める中国vs.台湾

2005年2月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾 北米

 中台双方が米国への働きかけを強め始めた。 中国は台湾の李登輝前総統の日本訪問について日本政府に強く抗議しているが、その一方で、米政府にも、日本に自制を促すよう働きかけている。日本に直接文句をつければつけるほど、日本国内の反中感情が高まって逆効果になる恐れがあり、米国を通じて圧力をかけようというものだ。中国は北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議の議長役も務めているが、北朝鮮問題をカードに使うことも辞さない構えだ。 一方、台湾ロビーも活動を活発化させている。ブッシュ米大統領が昨年暮れ、イスラエルのシャロン首相を電話で一喝したとの説がある。同国製の無人攻撃機「ハーピー」を中国に輸出しないよう圧力をかけるためだ。これは親イスラエルとみられているファイス米国防次官に米国内の台湾ロビーが働きかけた結果。中国が台湾に侵攻する場合、この改良型攻撃機を使ってくる可能性があると訴えたという。イスラエルは二〇〇〇年にも早期警戒管制レーダーシステム「ファルコン」を中国に売却しようとして、米側からの中止要請で断念したことがある。 軋轢がエスカレートする一方の中台のバランスをいかにして保つか――。第二期ブッシュ政権にとって頭の痛い問題となりそうだ。

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