情報機関が明かしたサダム・フセインの近況

2005年2月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

 イラクで身柄を拘束されているフセイン元大統領が昨年暮れ、弁護団メンバーと接見した。その詳しい状況が伝えられない中、イスラエルの情報機関筋がこのほど、同元大統領の具体的発言内容を明らかにした。 情報は弁護団メンバーのメモに基づくものとされている。それによると、フセイン元大統領はイラク戦争に関し「バグダッドは降伏したわけでも、米軍に征服されたわけでもなく、米国の捕虜になっただけだ」と語ったという。 さらに、二〇〇三年四月のバグダッド陥落直前に首都および周辺の軍司令官を招集し、「米兵は毒蛇のようにイラクのいたる所に手を広げるはずだ。その時こそ各部分を一つ一つ攻撃して取り除け」と、ゲリラ戦への転換を命じたと主張。現在イラクで続いている反米武装勢力の攻撃やゲリラ作戦は「私の決定であり、事前計画の賜物だ」と胸を張り、怪気炎を上げたという。 外部の情報はほとんど入手しておらず、アラファト・パレスチナ自治政府議長の死も知らなかったというが、教えられても一切コメントしなかったことに接見メンバーは驚いたようだ。 家族からの手紙が検閲でずたずたにされたことに不満を訴える一方、米国がヒゲ剃りを認めないことに関し、フセイン元大統領は「私が公の場に姿を現すとき、ヒゲを剃る気力もないような印象を与えさせようとする米国の策略だ」と声を張り上げたという。

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