「核の番人エルバラダイ」の三選がもめる理由

執筆者:北村隼郎 2005年2月号

本人はヤル気満々、中国なども味方につけたが、アメリカは強く抵抗。このままではIAEAそのものが弱体化しかねない。[ウィーン発]国際原子力機関(IAEA)が揺れている。原因はトップである事務局長の人事だ。二期八年間を務めてきた現職のモハメド・エルバラダイ氏が三期目(二〇〇五年十二月から四年間)出馬を表明すると、米国が強硬に反対。北朝鮮やイランなど相次ぐ核兵器開発疑惑でかつてなく注目されるようになった“核の番人”トップの座をめぐる綱引きは、将来の核拡散防止体制の見直しの行方も左右しようとしている。「国際機関のトップ人事は、加盟各国の持ち回りが望ましい」

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