直下型地震発生―その時、東京は?

執筆者:五十住和樹 2005年2月号
カテゴリ: 社会
エリア: 日本

首都の備えはどうなっているのか。病院は、ライフラインは――。新宿を直下型地震が襲った事態をシミュレートした。 東京・新宿(東京都心西部)をマグニチュード6.9の直下型地震が襲うと、最悪の場合、死者は東京を中心に約一万二千人――。政府の中央防災会議が二〇〇四年末に出した被害想定は衝撃的だった。このうち東京都だけで死者は約一万一千人。これは、一九九七年八月に都がまとめた区部直下地震の被害想定で公表した死者約七千二百人の五割増しの数字だ。早朝に起きた阪神大震災でも六千四百人を超す犠牲者が出たことを考えると、都の想定はいかにも少なすぎるという印象があった。それに比べると、中央防災会議の想定は「多少リアルになった」感じだ。 では、もし中央防災会議の想定する規模の地震が起きたとすると、震源地の新宿では、いったいどんなことが起きるのか。そして現在、行政をはじめ防災関係団体や企業はどう備えているのだろうか。いざという時にどう動くかを細かく定めた東京都の地域防災計画は、九七年の被害想定を元に作られている。まずはこれに沿って、建物倒壊や火事に包まれた新宿を脱出したあなたが、遠く離れた自宅にたどり着くまでをシミュレートしてみよう。

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