「戦うプリンセス」の本当の仕事

執筆者:名越健郎 2005年2月号
エリア: 北米

 黒人女性として米国初の国務長官に就任するコンドリーザ・ライス大統領補佐官(50)は、「戦うプリンセス」と呼ばれる。端正な容姿、歯切れのいい発言、貧しい家庭からの飛躍。ブッシュ大統領は「わたしに分かるように外交問題を説明できる唯一の人物」と絶賛する。米国では、早々と2008年の大統領候補に推す声もある。調整役から長官への抜擢で、外交をどう陣頭指揮するかが見ものだ。 ブッシュ大統領がパーティーでライス新国務長官を紹介した。「コンディはクラシックピアノが得意で、フィギュアスケートはプロ級。4カ国語を操り、論文、著書は多数……」

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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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