【インタビュー】陳天璽(国立民族学博物館助教授) 「無国籍」に戻ったっていい

執筆者:草生亜紀子 2005年3月号
カテゴリ: 文化・歴史

 国籍を持つとは、どういうことなのか――それが知りたくて、陳天璽さんは無国籍だった自分自身を題材にドキュメンタリーを撮り始めた。 一九七二年、日本は中華人民共和国と国交正常化すると同時に、中華民国(台湾)との外交関係を断絶。旧満州出身で、台湾を経て来日していた陳さんの父は、日本との戦争の記憶や中国共産党とのイデオロギーの違いから、日本に帰化せず中国国籍もとらない「無国籍」という選択をした。横浜生れで当時一歳だった陳天璽さんも、両親や兄姉と共に無国籍となった。 二十一歳の時、台湾のパスポートを持って台湾を訪れようとしたが、「戸籍登録がないためビザが必要」として入国を拒否され、戻ってきた日本では「再入国許可の期限切れ」で入国できず「どこにも入国できない」状態に陥ったことがある。

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