アメリカはいつまで中国を「頼り」にするのか

執筆者:西村陽一 2005年4月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾 北米

北朝鮮核問題の解決に、中国の“主役”としての働きを期待する米国。しかし、そこには決定的な“断層”と、台湾問題が横たわる。[ワシントン発]ブッシュ大統領の口からその発言が飛び出した時、米外交問題評議会のウォルター・ラッセル・ミード主任研究員は驚いた。「中国が北朝鮮に対して持っている影響力は相当なものだ。それは我々の力よりも大きい」 昨年九月末、大統領選の政策討論会でのブッシュ発言である。「これは特筆すべきことだ。ブッシュ政権が、どんな問題であれ、米国よりも大きな影響力を持つ国があることを大っぴらに認めるとは……」(同研究員) この頃から、ブッシュ政権の高官たちは、中国がエネルギー供給や食糧援助などをテコとする「最大の影響力」(国務省高官)を金正日体制に対して握っている、と北京を盛んに持ち上げ始める。その上で、「朝鮮半島の非核化という米中合意」の実現に向けて、北朝鮮を六者協議に引き込むために、中国には「積極的な役割」を果たしてもらいたい、という期待感を表明し続けた。 北朝鮮が二月に「核兵器保有」を公式に宣言した後も、ブッシュ大統領は「クロフォード(の私邸)で、江沢民国家主席(当時)と交わした朝鮮半島非核化の共同声明は、胡錦濤国家主席も確認している」と語っている。

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