【インタビュー】山田吉彦(日本財団海洋グループ長) 「日本の国境」を踏破して海洋国家の現実を知る

執筆者:草生亜紀子 2005年4月号
カテゴリ: 書評

「日本というのは、いったいどこからどこまでなの?」 昨年三月、尖閣諸島の魚釣島に中国人が不法上陸したというニュースを沖縄で聞いた。その時、一緒にいた日本財団会長で作家の曾野綾子さんが、ふと口にした疑問が、「日本の国境」を考えるきっかけとなった。「日本の領土・領海はどこまでなのか、きちんと地図を描ける人はめったにいない。子どもに海洋教育を、なんて言ってるけれど、まず大人が自分の国の姿を知らなければいけない。そう思って、調べ始めたのです」『日本の国境』(新潮新書)の著者、山田吉彦さんは執筆の動機をこう語る。 たしかに、冒頭から語られる「海洋国家日本」の姿は思いがけない側面を見せる。六千八百五十二の島から成る日本は、東西三千百四十三キロ(南鳥島から与那国島まで)、南北三千二十キロ(沖ノ鳥島から択捉島まで)にのび、国土面積は三十八万平方キロと世界五十九番目ながら、漁業管轄権や海底資源の採掘権などの主権的権利を持つ排他的経済水域(EEZ)は約四百四十七万平方キロで、世界第六位の広さとなる。 そのEEZの十分の一(四十二万平方キロ)を占めるのが、日本の最南端に沖ノ鳥島が存在することで広がる海域だ。本書の国境を訪ねる旅も、沖ノ鳥島への船旅で幕を開ける。

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