堕ちゆく世界の迷走
堕ちゆく世界の迷走(35)

「ねじれ」の後に「ゆるみ」が来るのか

執筆者:青柳尚志 2013年7月26日
エリア: 日本
 消費税については安倍首相も麻生財務相に一任か?(C)時事
消費税については安倍首相も麻生財務相に一任か?(C)時事

 子供のころに入った遊園地の鏡の間。ようやく迷路から抜け出たと思ったら、再び元の部屋に舞い戻ってしまったものだ。日本の政治と経済のそのような悪夢がようやく終わったのだろうか。悪夢を招きよせた責任者を挙げていけばキリがない。

 なぜあんな男に惚れてしまったのだろう。あるいは、あんな女に。色恋沙汰の破談に際し、人はそんな自己嫌悪に陥るものだ。2009年の衆院選で民主党に票を投じた多くの日本人が抱いているのも、そんな感情だろう。

自己嫌悪の結果は、棄権である。都議会選に続き、7月21日の参院選でも民主党に対する破壊的投票行動が起きた。リベラル(希釈化した左翼)派のメディアは「有権者の意識の低下」を嘆くが、とんでもない。ご自身の仲間が民意に見捨てられたに過ぎない。

 

ねじれに翻弄された福田政権

 そこに至る出発点は、07年7月の参院選である。記録的な大敗を喫した当時の安倍晋三首相。小泉純一郎首相が05年の郵政解散で得た衆院の自民絶対多数は帳消しとなり、衆参ねじれの悪夢が始まった。ねじれは何も決められない政治を生んだ。参院選惨敗で首相の座を後にした安倍氏に代わって、就任した福田康夫首相はその犠牲者である。

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