米露がそれぞれ睨むグルジアの「テロの巣」パンキシ渓谷

2005年5月号
カテゴリ: 国際

 ロシアのチェチェン武装勢力掃討作戦が進むなか、グルジア東部のパンキシ渓谷に注目が集まっている。 ロシアは以前から同渓谷にチェチェン武装勢力の拠点があるとみており、武力攻撃も辞さない構え。一方、米国も同渓谷に、アフガニスタンから逃れてきた者らも含めイスラム武装勢力がいるとして、グルジア政府にその拠点の排除を求めている。 米中央情報局(CIA)によれば、昨年夏、アルカエダのザワヒリ副官が同渓谷を訪れ、チェチェン武装勢力と会談。また、フランスのドビルパン内相は三月一日、パンキシ渓谷でイスラム武装勢力が生物兵器の製造を試みていると発言した。かねてから同渓谷では猛毒リシンを製造する研究が行なわれていると言われてきたが、欧州の情報機関によれば現在も製造計画は続行中だという。 親米路線をとるグルジアのサーカシビリ政権は、ロシアが兵力を同渓谷に送ることは断ったものの、自国で武装勢力を制圧するほどの軍事力はない。イラクの治安維持に追われている米国の動向がカギを握っている。

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