「第三のKGB」FSDCが台頭

2005年5月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア

 旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身のプーチン大統領が支配するロシアで、連邦保安局(FSB)、対外情報局(SVR)に次ぐ「第三のKGB」として、連邦麻薬取締局(FSDC)が台頭している。 FSDCの局長は、ソ連時代にKGBで反体制派弾圧に辣腕を振るったビクトル・チェルケソフ氏。米国の麻薬取締官の四倍に当たる約四万人の要員を擁し、国内に縦横の組織網を構築している。副局長のアレクサンドル・ミハイロフ氏もKGBの反体制派取締部門の出身だ。 KGBはソ連崩壊後、エリツィン前大統領が、保守派の力を弱体化させるため、FSB、SVRなどに分割。多くの要員が職を失い野に放たれた。そうした旧KGB勢力が、プーチン政権下で復権を果たし、政権や実業界の主要ポストを次々と獲得した。それでも、ソ連時代に「国家の中の国家」と呼ばれた巨大組織のOBを十分に吸収するまでには至っていない。 肥大化する麻薬取締局は、旧KGB勢力の再就職先ともなっている。このため、改革派に「麻薬中毒者」のレッテルを貼るなど、昔の癖がまだ抜けないとも。

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