パキスタン「核の闇市場」温存説の裏にインドの影

2005年5月号
カテゴリ: 国際

 パキスタンが引き続き「核の闇市場」を温存しているとの疑惑が浮上している。 ウィーンの核問題専門家らによると、日米など四十四カ国で構成する「原子力供給国グループ(NSG)」事務局は最近、パキスタンが核開発の責任者カーン博士の闇ネットワークの全容を明らかにせず、イラン、北朝鮮などとの核密輸ルートを依然、保持していることを示す詳細な情報を入手した。パキスタン政府は核技術の漏洩について、すべてカーンの個人的責任としてきた。だが、これらの情報によると、漏洩にはパキスタン軍部が長年深く関わっており、「核の闇市場」の根絶は不可能だという。 もっとも、ウィーンの外交筋は「NSGが入手した情報は、パキスタンのライバル、インドが秘密工作を駆使して流した可能性がある」と指摘する。米政府は先頃、パキスタンにF16戦闘機の売却を決定した。これがインド軍部を強く刺激しており、「パキスタンへの米国の肩入れをやめさせるため、インドが情報戦を仕組んだとの見方もある」というのだ。

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