7月31日、ジンバブエで総選挙があった。大統領選には5人 が立候補したが、事実上、現職のムガベ大統領とチャンギライ首相の一騎打ちだった。
前回の選挙は2008年にあった。このとき野党民主変革運動(MDC)のチャンギライがムガベ票を上回ったのだが、与党である民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)が徹底した弾圧策に出てMDC支持者200人あまりを殺害、チャンギライ自身も暴行されて決戦投票辞退に追い込まれた。その後事態収拾のため近隣諸国を中心とした国際調停が入り、ZANU-PFとMDCの連立政権ができたのである。
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