“灰色”の勝利で喧しいブレア首相「早期辞任説」

執筆者:土生修一 2005年6月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

[ロンドン発]総選挙翌日の五月六日、トニー・ブレア英首相は、首相官邸前の路上に置かれたマイクの前に立った。「勝利を誇らしく思う。選挙期間中、私は人々の意見に耳を傾け、そして学んだ……」 労働党初の総選挙三連勝、しかも、この日は首相にとって五十二回目の誕生日でもあった。しかし、勝利宣言は、笑顔のない、高揚感に乏しいものだった。 これは「灰色の結果」のせいだ。英国では、与党と全野党との議席差が勝敗の基準にされる(全議席数六百四十六)。与党・労働党が百以上の差をつけて勝てば圧勝、五十以下なら「事実上の負け」といわれていた。結果は六十七。解散時の与野党議席差から百近くも縮まった。勝つには勝ったが、「敗北に近い勝利」というのが大方の受け止め方だ。

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