民放そこのけ、宇野康秀が目指す「ネット放送局」

執筆者:杜耕次 2005年6月号

テレビ界にとっては堀江ライブドアよりも恐い存在かもしれない。コンテンツ企業を傘下に収め、ブロードバンド「放送」に乗り出す宇野の視線の先には――「宇野でございます。今日は新しいメディアがこれからスタートするという中で、最もふさわしい方をお迎えできました」 四月二十五日に本放送を開始した無料ブロードバンド(高速大容量)放送「GyaO(ギャオ)」。運営母体であるUSEN(三月に有線ブロードネットワークスから社名変更)の社長、宇野康秀(四一)が自ら話題の人物にインタビューするという異色の経済番組「リアルビジネス」はこんな台詞で始まった。 記念すべき第一回のゲストはM&Aコンサルティング代表の村上世彰(四五)。冒頭のテーマは「ライブドアvs.フジテレビ問題の本質」だった。 ニッポン放送をめぐる買収劇で、世間の注目は「インターネットと放送の融合」を掲げて経営権取得を狙ったライブドア社長、堀江貴文(三二)に集まったが、終わってみれば泥仕合という印象しか残らなかった。そんな不毛な闘いの火つけ役となった村上に、あえて問題の本質を語らせようという宇野のパフォーマンスには、「ネットと放送の融合の本筋はこっちだ」というプライドと自負が垣間見える。

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