ブッシュが「魂の友」と呼ぶ男・シャランスキー

執筆者:ルイーズ・ブランソン 2005年6月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東 北米

大統領就任演説のモチーフ「独裁の終焉」は、この前イスラエル閣僚の著書に触発されたものだった。[ワシントン発]昨年のこと、一人のイスラエル人が自著『The Case for Democracy: The Power of Freedom to Overcome Tyranny and Terror(民主主義の論拠:独裁と恐怖にうち勝つための自由の力)』の宣伝のためにアメリカを訪れた時、メディアの関心は集まらず、読者は見向きもしなかった。著者の名はナタン・シャランスキー(五七)。ソビエトからイスラエルに亡命したユダヤ人で、ガザ地区からのユダヤ人撤退に反対してこの五月二日に辞職するまでイスラエルの閣僚だったが、その保守的で極端な思想ゆえに自国でも傍流と見なされる存在だった。 ところが、一本の電話がすべてを変えた。ブッシュが再選された大統領選から八日後の十一月十日、出版元のパブリックアフェアーズ社にホワイトハウスから電話があり、次の日にシャランスキーがホワイトハウスでブッシュ大統領に会うことは可能かと聞いてきたのだ。二十四時間もたたないうちに、シャランスキーは大統領の目の前にいた。 これが、世にも不思議な相思相愛関係の始まりだった。

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執筆者プロフィール
ルイーズ・ブランソン イギリス出身。英『サンデー・タイムズ』紙モスクワ支局長を経てフリーランスに。米『ワシントン・ポスト』紙元モスクワ支局長で夫のダスコ・ドーダー氏との共著に『ミハイル・ゴルバチョフ』『ミロシェビッチ――暴君のポートレイト』がある。
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