離散を免れた傍流「山崎派」が探す“飯のタネ”

2005年6月号
カテゴリ: 政治
エリア: 日本

しぶとく「政治家」に復活した山崎拓首相補佐官。落選すれば“一家離散”かといわれた派閥も、にわかに勢いを増し――。「また北朝鮮と接触するんじゃないだろうな」 山崎拓首相補佐官が五月五日から八日までの日程で中国を訪問すると聞き、外務省幹部は苦々しげに吐き捨てた。山崎氏は落選中の昨年四月にも平沢勝栄議員を伴い北京で北朝鮮関係者と会っている。その会談を端緒にして小泉純一郎首相の二度目の訪朝が実現したが、外務省は蚊帳の外に置かれたままだった。 中国要人との会談は、なかなか日程が決まらない「外交官泣かせ」。だが、四月二十四日の衆議院統一補欠選挙で「政治家」に復帰した山崎氏は、当選から一週間ほどでスケジュールを詰めた。山崎氏の訪中にはそれなりの目的があるのではないか。あまりに手回しが良すぎたことが外務省幹部を疑心暗鬼に陥れていた。 幹部の懸念は杞憂に終わったが、訪中を演出したのは山崎氏の側近である武部勤幹事長だった。武部氏は公明党の冬柴鉄三幹事長とともに大型連休中の訪中を予定していたが、直前になってキャンセル。理由については多くを語っていないが、既に押さえた中国要人との会談時間を山崎氏に譲れば、訪中日程を短時間で整えることができる。両氏はこれまで所属派閥を同じくしてきた。自民党内では、今回の訪中は再び議員バッジをつけた山崎氏への「武部氏なりの粋な計らい」とみられていた。

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