長期金利“世界同時低下”の陰の「二つのバブル」

執筆者:小田博利 2005年7月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

ヘッジファンドと米住宅市場に膨らんだ巨大なバブルが、世界の債券市場に異常現象をもたらしている。「世界の債券市場で広範に起きている、予期せざる行動は『謎』である」。グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、二月の米議会証言で述べたこのくだりが、金融界で今年の「流行語大賞」となろうとしている。「謎」に当たる言葉は「conundrum(コナンダラム)」。「根拠なき熱狂(irrational exuberance)」かどうか。米国株に対して、グリーンスパン議長が一九九六年十二月に発した問いは、IT(情報技術)バブルが崩壊するまで、金融関係者にとって「スフィンクスの謎」となった。今また、債券市場に「謎」を投げかけようとしている。

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