イギリスを悩ませるムスリム社会との“距離”

執筆者:サリル・トリパシー 2005年8月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

イスラム教徒に対し穏健な政策をとり続けてきたイギリス。その姿勢は変わるのか――。[ロンドン発]ロンドン市内で起きた同時多発テロを受けて、イギリスのイスラム教徒(ムスリム)社会は当分の間、わずか数人の、しかもイギリス人でさえないかもしれないテロリストのために、針のむしろに座らされることになる。 テロから一夜明けた八日は、イスラム教徒にとって礼拝日の金曜日だった。ロンドンのモスク周辺には、怒気を含む陰鬱な空気がたちこめていた。地下鉄が爆破された現場のひとつに近いオルドゲイトのモスクでは、三十歳の店員、アシフ・マジドが、筆者にこう噛みついてきた。「なにをのこのこ出かけてきたんだ。どうしてこんなことが起きるのかなら、ブレアに聞けよ!」。

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