イランとのホットライン開設で米政権内に対立

2005年8月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東 北米

 敵対するイランとの間に軍事ホットラインを設置するか否かをめぐり、米ブッシュ政権内で意見が対立しているようだ。 米陸軍首脳は、両国軍同士のホットラインを早急に設置すべきだと、ラムズフェルド国防長官に進言している。背景にあるのは「今後、イランとの偶発的衝突が戦争に発展する恐れが強まる」との判断。アフガニスタンやイラクにいる米軍が、両国とイランとの国境をはさんでイラン軍と直接対峙するケースが急増しているのだという。 だが、ライス国務長官ら国務省首脳はホットライン設置に強硬に反対。「イランとの間で軍同士の関係を築くことは、イランに対して核武装化を受け入れるという間違ったメッセージを与えることになる」というのがその理由であるようだ。 なお、ラムズフェルド国防長官は当初、ホットラインに賛成したが、慎重論に変わったという。六月のイラン大統領選決選投票で当選した保守強硬派のアフマディネジャード氏に、一九七九年にテヘランで起きた米大使館占拠事件に関与していたとの疑惑が一時浮上したためだ。

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