「シリア介入」に反対する米議会の構図

執筆者:足立正彦 2013年9月6日
エリア: 北米

 米議会の上院外交委員会(ロバート・メネンデス委員長)は、上院議員時代に同委員会に在籍していたジョン・ケリー国務長官とチャック・ヘーゲル国防長官の2人、そして、米軍制服組トップのマーチン・デンプシー統合参謀本部議長を証人として迎え、シリアのアサド体制による化学兵器使用疑惑と対シリア武力行使に関する公聴会を9月3日に開催した。翌日には下院外交委員会(エド・ロイス委員長)でも公聴会が開催され、上院外交委員会は4日、対シリア武力行使決議案を賛成多数で承認している。上院本会議は来週にも同決議案について票決を行なうものと見られており、上院で可決された決議案に基づいて下院でも本格的な審議が開始されることになっている。

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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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