ラブロフ提案は米ロによる「シリア内戦国際管理」につながるか──シリア問題への熟考(3)
シリアをめぐる水面下の米ロ外交が表面化している。9月9日、ロシアのラブロフ外相は突如記者会見し、シリアに化学兵器を国際管理下に置くように求める提案を発表した。
訪ロしていたシリアのムアッレム外相は、この提案を歓迎する、と記者に答えている。「歓迎」がアサド政権としてのものなのか、そもそもラブロフ提案の策定にアサド政権がどこまで関与していたかも定かではない。
そしてオバマ大統領は9日のテレビ各局へのインタビューでこの動きを評価し、もし化学兵器を差し出せば攻撃を控えると言明している。オバマ大統領が10日の米国民向け演説で、攻撃への決意と、外交解決の可能性との関係をどのように表現するかが注目される。
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