饗宴外交の舞台裏
饗宴外交の舞台裏(184)

「アラブ諸国」は安倍首相をどうもてなしたか

西川恵
執筆者:西川恵 2013年9月18日
エリア: 中東
 アラブ世界での饗宴にはアルコールはない(クウェートのジャービル首相と)(C)AFP=時事
アラブ世界での饗宴にはアルコールはない(クウェートのジャービル首相と)(C)AFP=時事

 安倍晋三首相が8月下旬、アラブ湾岸3カ国(バーレーン、クウェート、カタール)とジブチを歴訪した。湾岸諸国とはエネルギー面での関係強化だけでなく、政治、経済、文化といった多分野での関係の拡大深化が狙いだった。首相にはエネルギ―、医療機器メーカーなど100人を超える企業幹部 が同行した。

 安倍首相一行は行く先々で丁重なもてなしを受けたが、アルコールがご法度のアラブ諸国の饗宴はどのような料理が出され、どのように進行するのか。クウェートとカタールのもてなしを紹介しよう。

 

アルコールはなし

 安倍首相がクウェート入りしたのは8月25日夕。一夜明けた26日、ナッワーフ皇太子(首長代理)との会見、ジャービル首相や国会議長との会談、経済セミナーでの冒頭演説……と、精力的にスケジュールをこなした。

 ナッワーフ皇太子との会談では、2020年夏季五輪の東京招致実現に協力を要請した。同国王族のシェイク・アハマド氏は、国際五輪委員会(IOC)では「キングメーカー」と呼ばれる有力委員。日本政府関係者は「首相の思いが十分伝わるやりとりがあった」と語った。

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執筆者プロフィール
西川恵
西川恵 毎日新聞客員編集委員。1947年長崎県生れ。テヘラン、パリ、ローマの各支局長、外信部長、論説委員を経て、今年3月まで専門編集委員。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞)、本誌連載から生れた『ワインと外交』(新潮新書)、『国際政治のゼロ年代』(毎日新聞社)、訳書に『超大国アメリカの文化力』(岩波書店、共訳)などがある。2009年、フランス国家功労勲章シュヴァリエ受章。本誌連載に加筆した最新刊『饗宴外交 ワインと料理で世界はまわる』(世界文化社)が発売中。
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