中国とインドの間で目立ち始めた「牽制」

2005年10月号
カテゴリ: 国際

 周辺国まで巻き込みながら互いを牽制しあう中国とインドの動きが目立ち始めている。 中国は新疆ウイグル自治区のウルムチとチベット自治区のラサを結ぶ西部高速道路の建設を決定。この道路は中央アジアとの境のカシュガル、ホータンまで延長され、戦車や装甲車も走行できる仕様となる見込みだ。 また、来年試運転が始まる青海省のゴルムドとラサを結ぶ青蔵鉄道も、いずれ内モンゴル自治区まで延びる予定。沿海部からの援軍の到達時間を従来の八十時間から十八時間に短縮することで、インドに対する中国軍の展開速度を格段に向上させることにもなる。 ただし、一連の動きは、インドを軍事的に威圧するためというよりも、むしろ中印間で未決着の国境線画定で優位に立つことが目的と見られている。 一方、インドはロシアと十月中旬、パキスタンに接するインド・タール砂漠で大規模な陸空合同軍事演習を行なう。訓練は一週間の予定で、両国から特殊部隊も参加。第三国における国際平和維持活動を想定し、両軍の間での「相互運用の可能性を模索する」とインド陸軍高官は言う。 そんな中、インドの隣国バングラデシュが核開発に乗り出した。頼みの綱は中国だ。さきごろ訪中したカレダ・ジア首相は、核開発への支援を要請。原子力発電所建設のため、専門家の派遣も依頼した。

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