2014年インド総選挙&次期首相レース(下)鍵握る「若者」「イスラム教徒」「農民」

執筆者:緒方麻也 2013年11月4日
カテゴリ: 国際 政治

 インド政治が一筋縄でいかない理由として、国民会議派とインド人民党(BJP)という2大政党だけでなく、民族や言語によってそのコミュニティーを代表する多数の「地方政党」がほとんどの州に存在することが挙げられる。これら地方政党は単独では中央の政権を取ることはできないが、州選出の国会議員5人を確保して与党連合に馳せ参じれば、だいたい閣僚ポスト1つが手に入る。与野党が拮抗している場合には、小規模な地方政党の連立入りや閣外協力が政権維持にとって非常に重要な要素となってくる。

 2004年の総選挙では、南部タミルナドゥ州の州与党だった全インド・アンナ・ドラビダ進歩同盟(AIADMK)が情勢分析を誤ってBJP連合に加わり大敗を喫し、これが中央での政権交代の大きな要因となった経緯がある。そのとき国民会議派にくみして同州で勝利したドラビダ進歩同盟(DMK)が、のちに連立離脱をちらつかせて政府の民営化計画をつぶすなど、国政にも様々な影響力を行使した経緯は今も語り草だ。

 もちろん、約2億人の人口を抱え、定数545議席の国会下院のうち80議席を割り当てられている北部ウッタルプラデシュ州をはじめ、商都ムンバイを擁する西部マハラシュトラ州(同48議席)、東部の西ベンガル州(同42議席)など、巨大州に勢力を持つ地方政党は中央政界でも大きな発言力を持つ。

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